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修士論文「デュルケム=ダグラスの文化理論に関する一考察
―ガバナンスの人類学的・社会学的考察に向けて」

2004年3月。

目次

はしがき
目次
図表目次
凡例


第I部 序論


第1章 ネオ・デュルケミアンの基本認識
 ―近代合理性・ポストモダン理論批判から― 

1 はじめに
2 「社会学の危機」ならびに「社会の危機」
3 デュルケム社会学
4 なぜデュルケムか
5 まとめ


第2章 ガバナンス論のプロブレマティーク
 ―英国ガバナンス論を手がかりに― 

1 はじめに
2 ネットワーク・ガバナンス論
 2.1 歴史認識
 2.2 ガバナンスと「個人化」
 2.3 ガバナンスの条件 
 2.4 ネットワーク・ガバナンスの回答
3 ホーリスティック・ガバナンス論
 3.1 歴史認識 
 3.2 ホーリスティック・ガバナンス論の問題設定
4 ホーリスティック・ガバナンス論と文化理論
 4.1 歴史認識 
 4.2 文化理論の適用
 4.3 強さと弱さ
 4.4 発見装置としての文化理論
 4.5 ホーリスティック・ガバナンス論の問題
5 ガバナンスの時代
 5.1 ガバメントの時間と空間
 5.2 グローバル化とガバメントの危機
 5.3 市民社会領域におけるガバナンス
 5.4 まとめ


第3章 メアリ・ダグラス小史
 ―本論の構成とともに― 

1 はじめに
2 出生から学生時代まで
3 人類学との出会い
4 アフリカ社会から現代社会へ 本論の構成


第II部 ダグラス文化理論(1)  出帆 


第4章 『清浄と危険』を読む
 ―メアリ・ダグラスは何を主張しようとしたのか―

1 はじめに
2 分類のホーリスティック・アプローチ 通俗解釈
 2.1 ホーリスティック・アプローチの必要
 2.2 レビ記における嫌忌
 2.3 センザンコウ信仰
3 ダグラスの意図
 3.1 未開/近代の起源
 3.2 未開/近代の同類性 儀礼の必要
 3.3 未開/近代の差異
 3.4 社会間の差異の源泉
4 文化論の萌芽
 4.1 「汚れ」から見えるもの
 4.2 二つの文化 存在論と正統化


第5章 『清浄と危険』改訂
 ―比較宗教人類学に向けて―

1 はじめに
2 分類と社会
3 アノマリーと社会
 3.1 「自明性」、非合理、因果律の起源、文化的バイアス
 3.2 仲介者の問題 親族理論から
 3.3 バルマー「特別な分類地位」
 3.4 バルマーの図式の応用
4 まとめ


第III部 ダグラス文化理論(2) グリッド・グループ分析から文化理論へ


第6章 比較宗教人類学と儀礼
 ―ローマン・カトリックと儀礼擁護―

1 時代状況
2 セント・トマス・デー講義
3 『自然の象徴』の意図
4 比較宗教人類学 進化論図式からグリッド・グループ分析へ
5 儀礼と身体
6 まとめ 儀礼擁護の意図


第7章 グリッド・グループ分析から文化理論へ
 ―動態的分析に向けて―

1 はじめに
2 議論の整理
 2.1 社会的認知
 2.2 分類としての文化
 2.3 正統化としての文化
3 社会的なるもの


第IV部 ダグラス文化理論(3)  文化理論の展開 


第8章 消費と経済と儀礼
 ―ガバナンスの中の人間―

1 基本認識 飲食とは何か
2 消費と社会環境
 2.1 儀礼としての消費
 2.2 社会環境の定式化 文化理論へ
 2.3 消費と記憶
3 貧困の問題
 3.1 社会科学における「貧困」の言説
 3.2 貧困の人類学的解釈
4 「経済人」概念ならびに客観性の問題
 4.1 たまねぎの皮としての人間観
 4.2 個人主義的合理性を離れて
5 公共財の配分の問題


第9章 リスクと文化と儀礼
 ―ガバナンスの中の言説―

1 はじめに
2 アフリカ社会と「リスク」
3 リスクの文化的認知
4 リスクと文化 セクト批判
 4.1 ダグラスの問題設定についての誤解
 4.2 リスクの選択
 4.3 米国環境運動の分析
 4.4 まとめ
5 リスクと宗教
6 まとめ
 6.1 セクトへの反感
 6.2 計算合理性への反感


第10章 宗教と文化と儀礼
 ―ガバナンスの中のリアリティ―

1 はじめに
2 現代宗教 再呪術化なのか
 2.1 近代化=世俗化図式への疑義
 2.2 文化と宗教の不可分性 非社会学的な宗教社会学者に対して
 2.3 文化と社会の不可分性 生活世界を無視する知識人に対して
3 宗教と感情
 3.1 合理的な個人から合理的な文化へ
 3.2 集合表象としての感情
4 セクト(エンクレイブ)に対する反感の根拠
 4.1 セクトから「宗教」を切り離す
 4.2 文化理論の視座
5 リアリティへの態度 懐疑論者に対して
 5.1 反相対主義
 5.2 共同体について
6 まとめ


第V部 ダグラス文化理論の射程  ガバナンス論へ 


第11章 構成的多元種議論への展開
 ―「個」の確定的多元性から「文化」の構成的多元性へ―

1 文化的人間
 1.1 理念型 存在論としての文化
 1.2 動態的文化 正統化としての文化
 1.3 多元的民主主義の問題
2 功利的合理性は一つの文化に過ぎない
3 構成的多元主義に向かって
3.1 多元的民主主義論と構成主義
3.2 個の言説から言説ネットワークへ
4 ダグラスの主張の問題
 4.1 ダグラスの誤り
 4.2 ダグラスの制度論
 4.3 ダグラスに伏在する存在論としてのヒエラルキー文化


終章 要約ならびに結論
 ―文化志向のガバナンス―

1 足跡
2 リスク文化としてのソシエーション
3 リアリズムと構成主義
4 審美性=再帰的判断
5 崇高美としてのリスクとヒエラルキー制度の限界、ソシエーションへ
6 非制度的、文化志向のガバナンス


文献一覧(メアリ・ダグラス/その他)